殿下好み

1953年の今日5月2日にイギリスのエリザベス2世女王が戴冠しました。日本からは天皇の名代として当時の皇太子明仁さんが戴冠式に列席しました。初めての外遊という事で、ヨーロッパをはじめとしてカナダ、アメリカなども回るという、3月30日から10月12日までにわたる大旅行でした。



この同時期に小泉信三博士もほぼ同じコースを回る外国旅行に出ており、随所で明仁さんに供奉していました。正式な随員ではありませんでしたが、東宮御教育参与としての責務であったのでしょう。彼はのちにその様子を「外遊日記」に書き残しています。



そこでは今の上皇さんのお若いころの姿が生き生きと記されています。イタリアでは晩さん会で前菜のスパゲティが美味しくてつい全部食べたが、その後の大量のコース料理もすべて食べてお腹をこわしたとか、随員たちとの歓談中に、イギリスは美人が多いと誰かが言うと、明仁さんはスペインのほうが美人が多かったと反論したとか書いてあります。



その歓談の場所に偶然同席していた旅行中の徳川夢声が、殿下はなかなかお目が高いと感心したとのことでした。美智子さんを選ぶはずですね。



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