名著
昔から註釈の多い本が好きでした。特に古典の本を読む時などはどうしても註釈がないと理解できないことがあります。古語辞典や簡単な百科事典などを引きながらでも読んだらいいのでしょうが、とても面倒です。
そんな時に本文の上や下に難しい言葉の意味が書いて有れば実に助かります。上にあれば頭注、下にあれば脚注と言いますが、たまに上も下もあることがあります。実に力がこもっていますね。頭注と脚注の間にサンドイッチの中身のように本文があるわけです。
昔の日本古典文学大系の「文楽浄瑠璃集」がまさにそれです。上下の注釈欄だけでは書ききれなくて、後ろの方に100頁ほど、補注や文楽用語集、人形の説明などが付くという、信じられない丁寧さです。映画「国宝」で歌舞伎が注目を集めていますが、本気で歌舞伎を勉強するには、文楽、浄瑠璃の知識は欠かせません。この1冊で文楽、浄瑠璃のすべてが判るといってもいいと思います。
註釈、解説は祐田善雄という国文学者です。天理大学の先生で50年ほど前に亡くなられています。こんな名著が今は古本屋で100円や200円で売られているなんて信じられますか。本当ですから、古本屋に行くことは読書家にとっていい事なんです。
古本 買取 泉佐野市


