耽読

今日は三島由紀夫の亡くなった日です。憂国忌。1970年11月25日、東京市谷の自衛隊施設で東部方面総監を人質に取り、建物2階バルコニーから、バルコニー前に集めた自衛隊隊員に向かって憲法改正の働きかけの演説をし、やじり倒されて、その後総監室で割腹しました。同行した三島の私設軍隊(?)盾の会会員4名の内の森田必勝、古賀浩靖の介錯で死亡しました。そのすぐ後で森田必勝も割腹、古賀浩靖の介錯でなくなります。



この驚くべき事件は当時高校2年だった私にも大きなショックを与えました。事件以前から三島由紀夫の小説は好んで読んでいました。その死後は猛烈に読みました。「春の雪」のたおやかで色彩感のある描写に天才を感じたものです。「天人五衰」の不気味な透明感、けだるい眠りに似た結末に酔いしれました。



評論や随筆の切れ味の鋭さにも感服しました。没後55年です。再読しようかなと。



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ほめたたえる

昨日は久しぶりに大相撲で応援してしまいました。もちろん安青錦です。21歳の若さ、初土俵から14場所での快挙など話題豊富ですが、なにより、あの苦難のウクライナから単身で日本にやって来て、精進の結果というのが何より見ている人の心の琴線に触れます。



外人力士に多い大味な相撲ではなく、スピード、小技、力技などバランスが良く、一昔前の力士みたいです。優勝インタビューも激することなく、正しいイントネーションで、正しい発音で、正確な日本語で思ったことを素直に、淡々と語っていてとても好ましく思いました。



来週、ウクライナは重大な決断を迫られます。なにか心に誓ったものがあったのではと、私は勝手に思っています。



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2025年11月24日 | コメント/トラックバック(0) |

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芦屋市で買取

昨日は芦屋市へ出張買取でした。参加している即売会組織の買取で、大量とお聞きしていましたのでお客様宅へは5名でお伺いしました。朝10時から午後1時過ぎまで、ひたすら本をくくるのと、運び出すのに集中です。天井までの本棚は前後2重に本が収納されていますので、見た目よりも量が多いです。



人文系の良書でした。



さすがは芦屋ですね。通る車がほとんどが外車。それもベンツ率が高いと思いました。そして朝から散歩している方も多く、たいてい可愛い犬が一緒でした。チェーホフの名短編に「犬を連れた奥さん」というのがあるのを思い出しました。まさにそんな感じでした。



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2025年11月23日 | コメント/トラックバック(0) |

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名曲

1928年11月22日、パリでラヴェルの「ボレロ」が初めて演奏されました。この曲はストラヴィンスキーの「春の祭典」と並んで、20世紀生まれで最も知名度の高い管弦楽曲だと思います。両方ともにバレエの音楽という事も面白い。



旋律は二つだけ、交互に繰り返されます。最初は1本のフルートと小太鼓から始まって、最後はオーケストラの全合奏になって崩れるように大音響で終わるという、とても分かりやすく、興奮させる音楽です。でもとてもスマート。



ラヴェル自身も気に入ったのか、指揮をしているし録音も残っています。学者で文芸評論家だった河盛好藏さんが、留学していたパリで1930年1月にラヴェルの指揮でこの曲を聴いています。聴衆はやんやの喝采で、2回もアンコールさせられたと随筆に書かれています。



この名曲は最初から名曲だったのですね。



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2025年11月22日 | コメント/トラックバック(0) |

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マンとゲーテ

岩波文庫がトーマス・マンの「ファウストゥス博士」全3冊を復刊するという事で、話題になっています。古書価がかなり高くなっていたから朗報でしょう。と言っても今度のは3冊で3500円近くしますから、やはり高い感じです。新潮社の文学全集の1冊でも出ていましたが、こちらはある古書店さんの値段が4000円です。まあ、今は新刊の文庫本1冊が1000円前後が当たり前になっている時代ですから、復刊を買うのが一番いいかもしれません。すぐに品切れも考えられますから。



当店には在庫しているかいな、と倉庫のドイツ文学の文庫の棚を調べるとありましたが、ビニールコーティングされているので、ちょっと売り物になりにくいです。残念。その近所にゲーテの文庫本が並んでいたので、久しぶりに「イタリア紀行」岩波文庫全3冊、「詩と真実」同全4冊、エッカーマンの「ゲーテとの対話」同全3冊、などを手元に持ってきました。



ゲーテのえらそうな書きぶり、嫌いではありません。自伝の「詩と真実」の冒頭はこうです。「1749年8月28日、正午12点鐘と共に私はマイン河畔のフランクフルトでこの世に生まれた。星位は瑞相を示していた。太陽は処女宮の座に位しその日の最高点に立った。木星と金星は好意を以て、水星も反感を持たずに太陽を眺め、土星と火星は無関心の態度をとっていた。(後略)」



どうです、最高にえらそうでしょう。自分の生まれた時の星の位置を書くなんて、王侯貴族みたいですが、ゲーテは中産階級の生まれで、生涯、爵位などとは無縁でした。しかし王侯貴族との交わりは長く続きましたから、自然とそういう嗜好が身に着いたのでしょう。



上に挙げた3つはゲーテの多くの作品(対話も作品とすると)の中で、最も好ましく重要と私は思っています。と同時に品切れになりやすい作品達でもあります。



一度お手に取ってみてください。



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