明治の奇人 谷斎

以前、尾崎紅葉の威張りっぷりをご紹介しましたが、彼のお父さんもかなりの変人だったようです。

「赤羽織の谷斎」と呼ばれた、尾崎谷斎。本業は牙彫り師。牙彫りとは象牙に微細な彫刻を施して、根付等を作るのですが、彼の場合は、より安価な鹿の角などを使用しました。象牙より色が黒っぽくなるのですが、その黒さを表現の上に活かすので、象牙彫よりも腕が上でないといけないと、本人は豪語していたと言います。芸術新潮が小特集を組んだのを見ると、狐の根付など、見事なものです。海外の蒐集家の間の評価もすこぶる高いとのことです。

本業では、当時食べていけなかった、と言うか、食べて行けるほど沢山の仕事を引き受けなかった。名人気質で、気の合った相手からの注文しか受けなかった。九代目市川団十郎も彫ってくれるように頼んでいたが、なかなか出来ないので、小判で代金を先に届けると、それに受け取りの文句を彫って返したと言います。かっこいいですね。

足りない生活費は幇間で補いました。芸は一切しない幇間で、彼を連れ歩くこと自体に意味があったのでしょうね。赤い羽織だから一目で彼だと判ります。相撲場でも歌舞伎場でも顔パスで入れました。彼がいるとその場が華やかになったからでしょう。

最後は、贔屓にしていてくれた鳶の頭や芸人たちと、フグを食べて死んだそうです。他の人達が先に死んだと聞いて、「俺が万一生き残ってはすまない」と気にしながら死んだといいます。

息子の尾崎紅葉との関係は、世間には隠したそうです。紅葉の方は時々父親に、遊ぶ金をねだりに行ってました。


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