詩人の嘆き

昨日は、参加している市会の決算報告会、懇親会の事を書きましたが、その懇親会が始まる少し前に大先輩の同人であるキトラ文庫さんからそっと冊子を手渡されました。見るとキトラ文庫さんの古書目録「莢(さや)」でした。記念すべき第20号でした。
最近、こうした個人古書店の目録を見る事がほとんどなくなってしまいました。キトラ文庫店主の安田さんのお話では、きりの良いところで目録もやめようかと思っているとの事でした。世の中全てがペーパーレスのインターネット時代の中でも、紙に印刷された活字の媒体の持つ力を信じておられると拝察しました。でも世の流れには抗しがたいと漏らされていました。
安田さんは詩人でもあられ、上の写真の「昭和ガキ伝」を2018年に出されています。それ以前にも何冊も詩集を出されています。お若い頃、新宿ゴールデン街で酒場をされていて、その時の手伝いの女の子があの山田詠美だったことは古書業界では有名な話です。
今回の古書目録の冒頭に「新聞あれこれ」というエッセーを書かれています。学生時代のサークル活動での新聞発行や、大学時代に住み込みで新聞販売店で働いていた思い出などが淡々、飄々とお人柄そのままに語られています。
そして現代の、新聞さえ読まれなくなりつつある現状を見て詩人はそのエッセーの最後に書かれています。
「ああ、紙の新聞よ、新聞のカミよ!」
古本 買取 奈良市
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2026年2月18日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |


