天才漫画

ちばてつやさんはうれしいニュースでしたが、悲しいニュースもありました。楳図かずおさんが亡くなられました。こちらも私の幼いころからの大好きな漫画家さんでした。



まず「半魚人」が初めての楳図体験でした。段々と魚になってゆくお兄さんを見守る弟。人間の魚化を研究している研究者などが登場し、ストーリーは一気にお兄さんの完全な魚への変態へと進みます。半分、魚の時のお兄さんがとても恐ろしい顔になっていて、傑作です。



その後は蛇女や怖い赤ちゃん、顔をはいだりする顔テーマの諸作品を経て、「おろち」「イアラ」などで人間の隠された内面を描き「わたしは慎吾」「漂流教室」「神の左手悪魔の右手」「14歳」などの壮大な長編作品に至って、天才であることを証明しました。



「まことちゃん」も絶対に欠かせない作品です。怖い作品、ギャグ作品に共通するのは変な室内です。不思議な国籍不明の過剰な装飾のインテリアが見ものです。それと足元が不自然にぽってりとしたドレスや和服などの衣装も楽しいです。



ご冥福を祈ります。



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トップの人

ちばてつやさんが文化勲章を受けられました。私がもっとも古くから親しんでいる漫画家です。たしか「ママのバイオリン」が最初に読んだ作品でした。登場人物の良いお兄さんが誰かを助けるためのお金欲しさに悪い外人の手先になるのですが、結局裏切ろうとして車の中で悪い外人から背中を撃たれます。その手術の場面がとても印象に残っています。



その後は少年雑誌の「紫電改のタカ」や「ちかいの魔球」、「あしたのジョー」などに惹かれました。成人してからは長編の剣道漫画、ゴルフ漫画や相撲漫画、テニス漫画などすべて読みました。相撲の「のたり松太郎」などは一人の野放図な男が、世間と対立したり融和したりして成長するのを描いた立派な作品です。相棒の田中君が松太郎を支え、はからずも導いてゆく姿は感動的でさえあります。



読むのを強くお勧めする漫画家のトップの人です。



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またキダ・タローさん



キダ・タローさんには著作が何点かあります。初めての本は写真の「コーヒーの店 大阪 」です。保育社のカラーブックスの一冊として昭和58年に出版されました。主に大阪市内、大阪府下の喫茶店、軽食店を訪ねて、写真と軽やかでユーモラスな文章で紹介しています。



私も喫茶店によく通っていた時代の本ですから、とても懐かしいです。文中、マスターやママの本名が書かれていて、詳しい地図もついていますから、当時の資料としても興味深い。



表紙の成瀬国晴さんが描いたキダさんの似顔絵、似てますね。



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のっぺらぼう

時々来てくれる孫たちのために家内がダンボールで本箱をしつらえて、絵本や漫画などを入れているのですが、それらのカバーが外れている場合が多いです。



夢中になって読んでいるとカバーというものは案外邪魔なものです。一旦カバーを外して熱中して読んで、読み終わってカバーを探すと無かったりしてそのままになりがちです。絵本は大概、本体の表紙もカバーも同じ色、同じ柄なので違和感はありませんが、漫画本はカバーを外すとえらく地味で背文字も読みにくいくらいコントラストがありません。印刷が一色でしかも薄いのです。



漫画本はカバーの背文字のデザインや色合いでシリーズがぱっとわかるようになっているので、カバーがないと全くのノッペラボウです。カバーが無くてもまとまったイメージがつかめるように、もう少しなんとかならないでしょうかね。



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2023年10月26日 | コメント/トラックバック(0) |

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つる姫

9月15日に漫画家の土田よしこさんが亡くなられました。「つる姫じゃ~っ!」で少女漫画界ではほとんど初めての本格ギャグ漫画を開拓されました。



私も単行本を全巻揃えて何度も読み返しましたが、驚いたことに全く飽きないのです。私のツボにはまっているのかも知れませんが、絵もさることながらセリフが秀逸です。これ、小学生や中学生なんかが読んでも分かるのかな、という大人のくすぐりやギャグが大量に投入されています。



赤塚不二夫さんのもとで修行されたのでギャグ的にはかなり鍛えられたことと思います。昨年亡くなられた「トイレット博士」のとりいかずよしさんとは兄弟弟子だったとか。何となく雰囲気は似ていましたね。



ご冥福を心からお祈りいたします。



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