乱によって

昨日2月19日は、大坂町奉行所の元与力だった大塩平八郎が「大塩の乱」を大阪のど真ん中で起こした日です。大塩の家は天満橋にありましたから、私の生家とは目と鼻の先です。



飢饉が起こっても為政者は知らぬ顔で、権力者や富裕商人達だけが安逸暴利を貪っている、と義憤に駆られた彼は、警世の気持ちで乱を起こしたと見られています。事前準備として彼は5万冊の蔵書を処分して決起の費用を調達したらしいです。当時としては個人の蔵書としては空前の冊数ではないでしょうか。本の少ない時代、古本相場を左右しかねない多さだと思います。当時の古本相場の記録が残っていたら興味深いですね。「大塩相場」として名が残ったかも。



結果は義挙としての気持ちを表した建議書は江戸幕府に届かず、潜伏先も露見して、捕り手に囲まれた後、自裁します。約40日の反乱はあっけなく終わりますが、幕府側の元役人だった人物の大都市での反乱は幕府を揺さぶる要因の一つになり、明治維新までの道を大阪からも開いたと記憶されます。



私の生家は多分、この時の「大塩焼け」と言われる大火と明治時代の「北の大火」で2回焼けていると思います。あ、空襲でも焼けましたから3回です。空襲は許せませんが、まあ、前の2回は仕方ないですがね。



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