後の2つ

1961年の今日、大鵬と柏戸が同時に横綱に昇進しました。私は以来、大鵬ファンでした。柏戸はどうも好きにはなれませんでした。横綱在位期間が短かったこともあったかもしれません。スピードのある突っ張りに、相撲の見巧者たちは柏戸びいきが多かったようです。



対照的に大鵬は全盛期には回しを掴むとまず上手投げが十中八九決まりました。そうでないときは万全の体勢での寄り切り、押し出し。大鵬は強いままで長く君臨し、多くのファンの声援に応え続けました。



そしてあの土俵入りの美しさ。指先、足先まで神経が通い、同時に華やかで、吉田秀和さんに言わせると艷冶な美しささえありました。私は未だに大鵬の土俵入りが基準になっているので、昨今の横綱達の、上げた手がパアになるみたいな変な土俵入りは見る気にもなりません。



巨人大鵬卵焼き、私は後の2つが好きで今まで生きてきました。



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2023年11月2日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:古書

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