蝉が
朝から蝉が鳴きだしました。
梅雨明け間近だと思われます。夜になるとかすかですが虫の音が聞こえます。
季節の同時進行。
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2014年7月15日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:雑感
東大阪市での買取
東大阪市の東部に買い取りに伺いました。
高層マンションの立ち並ぶ風景が増えつつある東大阪市ですが、山の方に近づくと田畑もあり、多様な顔を残しています。
時代小説、鉄道関係、城郭関係の本を沢山お譲りいただき、有難うございました。
3階からの運搬をお手伝いいただき、恐縮です。
近畿地方、今年の梅雨は空梅雨みたいですね。
買取のときは助かりますが、やっぱり、ちゃんと梅雨に降って土用に照り込まないことには、お米の出来が心配になります。
当店は泉南地方の、泉佐野市、田尻町、熊取町等の、近隣密着の古本屋です。でも、遠方にも、日曜祭日を問わず、いつも元気に積極的に、無料出張買取を行っています。見積もりも無料! 好評です。古本、古書の売却をご計画でしたら、量の多少にかかわらず、ぜひ大阪府古書籍商業協同組合加盟店の
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2014年6月24日 | コメント/トラックバック(0) |
速記者を速記
市会で組合へ。出品が多く、振りも本がテンコ盛りでした。
月刊誌「噂」が10冊ほど手に入りました。
昭和46年頃に創刊された文芸誌ですが、小説よりも文壇裏話や軽い随筆や座談会記事が多く、河盛好蔵さんが「後世、格好の文壇史資料になるに違いない」と太鼓判の雑誌です。
パラパラ見ていると、速記者の座談会という企画がありました。テープ録音が普及する以前、座談会に欠かせなかった速記者の、失敗談や小説家達の意外な姿が浮き彫りになって興味深々。
三島由紀夫は礼儀正しく、座談会の前に必ず「わたくし、三島です。どうぞよろしく」と正座して挨拶し、終了後も速記者に「ご苦労さま」とねぎらったとか。
石原慎太郎さんはやたらと英語を使ったらしい。「また」「また」と連発するので「又」の事かと思ったら「matter(物質)」だったという話。
平野謙は速記しやすかったが、後でゲラが真っ赤になるほど朱を入れて訂正、加筆をするので速記者が気を悪くしたとか。
大宅壮一や映画評論の津村秀夫は、相手によっては寝転がって対談したとか。
埋もれさすには惜しい話題が満載でした。
さて、この座談会に、速記者はいたのでしょうか。
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2014年6月2日 | コメント/トラックバック(0) |
大恩人
気候がかなり暑いほどになり、登山などには絶好の日和が多くなってきました。中高年の登山ブームも続いているようです。
その一方では今年の5月の連休は、各地の山々で痛ましい遭難事故が相次ぎました。
やはり高齢者の遭難が目立ちます。時間的経済的な余裕が山に誘うのでしょうが、余裕があるのですから、準備も入念に計画的に入山しないといけないと思います。
小林秀雄に昭和11年発表の「山」というエッセーがあります。文庫本などに収録されているか知りませんが、最も新しい新潮社版全集では第4巻に収録されています。
小林秀雄が中学3年生の時、友人3人と御嶽山、雲取山から三峰に出ようとして山道に迷い遭難しかかった話です。
山の確認を1つ抜かしたため、順にずれて間違ってゆくところの描写が生々しい。多くはこんな形で迷ってゆくのでしょうね。
不安に駆られながら口が重くなってゆく様子も鮮やかで、彼の作品の中でも異例な簡潔さで引き込まれます。
岩魚釣りの村人に出会わなければ確実に死んでいただろうと感慨深げに振り返っています。
我々はその名前も知らぬ村人のおかげで、「モオツァルト」も「ゴッホの手紙」も「本居宣長」も「考へるヒント」も読めるのです。
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2014年5月14日 | コメント/トラックバック(0) |
レアは強し
昨日、市会は参加している二十日会。
朝早くから、出品して頂いていた本を見やすく並べる作業です。
事前に出ていた目録に珍しい本や雑誌が多かったので、多くの業者さんに来会して頂きました。
通常の市会にもかかわらず、関東方面の業者さんもおられます。
戦前の探偵小説雑誌の状態の良いのがまとまって。文芸書の珍しい初版本が多数。一冊単位でも出品できるような本が、他の本にまぎれて、何気なく段ボール箱に入れられているので油断できません。
入札封筒はパンパンに膨らんでいました。
レアなものはやはり強いのです。いずれもかなりの価格で落札されてゆきました。
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2014年4月22日 | コメント/トラックバック(0) |