尾崎さん

2月4日は尾崎喜八の命日です。1974年に亡くなっていますから今年でちょうど没後50年です。この機会に文庫本で名作集くらい出ても良いと思うのですが、どうでしょう。ひと昔前はよく読まれた詩人、随筆家、翻訳家でした。



ヘッセやリルケ、ロマン・ロラン達を愛し、山を愛し、音楽を愛して縦笛などを吹く。この人とよく似た感じの著作家がいます。串田孫一や片山敏彦です。3人共、実に雰囲気がそっくりです。現に付き合いもあったみたいです。



ちょっと読んだだけでは何となく、青少年向きの健全な本をたくさん書いた人たちみたいですが、尾崎喜八は戦前は戦争迎合みたいな詩をかなり書いていますから、戦後、生きにくい時があったでしょう。飄々とした風貌の下に人に見せない表情を隠した詩人、として見る視点での再評価があっても良いと思います。



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