「抜け毛」は買い取りにくい
落語を聞くのが好きです。特に桂米朝さんの落語を偏愛しています。
結局、語り口なのだと思います。米朝さんの場合は、それにテキストの精巧な再設計が加わって、なんともすっきりした面白い噺になるのでしょう。
それにしても落語には奇抜な、不可思議な言い回しが出てきます。「口入屋」には「着破った寝間着やら、抜け毛まですっくり売って七十五銭できましたよって、ちょっと内入れ」などと出てきます。「手近なこまごました物を処分してお金ができましたので、少しだけ借金返済」くらいの意味でしょうが、すごい表現ですね。「抜け毛」の強烈パンチ。
池崎書店も色々な本や、資料、古いポスター、古文書、訳のわからない紙物、なんやかやを買わせていただきますが、抜け毛は少し困ります。
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2011年9月15日 | コメント/トラックバック(0) |
たにまち月いち迫る!
また大阪名物「たにまち月いち古書即売会」が近づいてますよ。
今月は、開催日は9月16日(金)~18日(日) 大阪古書会館にて。
開催時間は午前10時~午後6時(但し最終日は午後4時まで)となっています。
各店、新収を沢山ご用意してお待ちしているようです。
池崎書店も久しぶりにクラシックのLPを持って行こうかと準備中です。格安です。
多くの方のご来場をお待ちしております。
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2011年9月14日 | コメント/トラックバック(0) |
ノックとオバマ
横山ノックとオバマ大統領。
共通点は「政治家」ですね。でも、よっく考えてみてください。横山ノックさんの顔。思い出していただけましたか。それとオバマ大統領の顔。特に写真などでは、右の横顔を見せた演説中の顔。口をあけて熱弁中の顔。ふっと重なりませんか。
この頃、二人は似ていると思い始めました。特に顎の線と口の開け方、顔の曲げ方など実に似ています。私の発見。
も少しディープなそっくりさん。ソプラノ歌手、ビルギット・ニルソンさんと柔道の山下泰裕さん。女と男ですが、体格と言い、首のないところ、まっ四角の顔、少し受け口のところ、細部までそっくりです。興味のある方は、ネットででもご覧ください。
それがどーした、といわれても困りますが。
暇だとこんなことばかり考えてます。
買取参上いたします。
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2011年9月13日 | コメント/トラックバック(0) |
大きいことは良いこと?!
今日9月12日はマーラーの交響曲第8番がミュンヘンで作曲者自身の指揮で初演された日ということです。
御存じのようにこの曲は、別名「千人の交響曲」と呼ばれています。演奏に巨大編成の管弦楽団と何組もの合唱団、児童合唱団が必要とされています。
初演に協力した弟子のブルーノ・ワルターの回想録によると、初演の演奏が終わると大喝采の中、マーラーは何をおいても児童合唱団の立っているところまで、上って行って、子供ひとりひとりと握手を交わしたとのことです。
それにしても千人とはすごい。実演ではその半分以下ですることもままあるらしいですが、大阪で本当に千人でやった指揮者がいます。
御存じ朝比奈隆さんです。大阪フィルの第百回定期演奏会だったと思います。ステージが人間の重量で底抜けないか、慎重に計算したらしいです。ライブ録音も残されていますので、興味がある方はお聞きください。
大阪はやる時はやるんです。
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2011年9月12日 | コメント/トラックバック(0) |
買取余情
本をお売りいただくことはとても有り難いことです。
お客様も色々な方が居られます。部屋の中がすっきりしてせいせいしたという人もおられるし、本の事を色々と語る人もおられます。人生を経るうちに、各時代で色んな本がたまって来たという方が多いと思います。何らかの感慨をお持ちだろうとお察しすることも多くあります。
今日買取させていただいた方は、くくり作業中はほとんど別室に静かに居られました。本を積んだ車が出発すると、いつまでも玄関先で見送っていただきました。引っ越されるとお伺いしました。今日まで一緒に家にあった本を見送っていただいたのです。こういう時、力一杯に買わせていただいたかと自問しないでは居れません。
ありがとうございました。
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2011年9月11日 | コメント/トラックバック(0) |