文士村

「飄々録」という本は面白いです。「人生劇場」の作家、尾崎士郎の死後に出された非売の追悼文集です。



色んな人が尾崎士郎を懐かしむ文章を寄せています。榊山潤の文では、尾崎が住んでいた馬込の文士村のことが生き生きと書かれています。川端康成や広津和郎も住んでいて、彼らの家は夜中も明かりがついていたので用心が良かったと喜ばれた話や、反対に室生犀星が引っ越してきた家は過去に2度も泥棒に入られたので、それを知った犀星がブルドッグを飼って、目立つところにつないでいた話など、愉快です。



牧野信一も住んでいて、酒を飲むと、庭を隔てた向かいの大家に向かって「家賃が高いぞ!」と怒鳴った話などは傑作です。榊山によると牧野は一回だけ、前家賃を払っただけとのこと。昔はのんびりしていましたね。



落語などでも貧乏長屋で、大家が家賃のことを言い出すと、「いっぺんだけ払たことが昔あったな」とか「家賃だけは払うな、と親の遺言」とか「家賃て何?」などという手合が出てきますが、文士村もそれに近かったみたいです。



尾崎士郎の家はそんな中で「放送局」と言われていたようですから、珍談、エピソードに事欠きません。



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