久しぶりのクニオ
久しぶりに、全く久しぶりに小川国夫の本を手に取りました。「悲しみの港」という本です。朝日新聞に連載した小説です。昔、小川国夫を愛読した時期がありました。初期の「アポロンの島」から昭和55年の「アフリカの死」辺りまではかなり忠実に読み続けた記憶があります。
その頃は小川国夫、同じく小説家の辻邦生、歌人の塚本邦雄の三人が3クニオなどと呼ばれて、初版本、限定本ブームとも重なり合って、古本業界で大いにもてはやされていたのでした。今では想像すらできません。中では小川国夫がもっとも私の好みでしたが、何となく読まなくなってしまいました。
久しぶりに読むと、おなじみの藤枝市の郷土物でもあり、やはり文章の力はあり、新聞連載という事で筋立てにも興味をつなぐ工夫が見えて、力作と思いました。一度、旭屋書店のサイン会で生の本人を見たことがありました。とても顔の大きな人でしたね。
古本 買取 四条畷市
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2024年12月7日 | コメント/トラックバック(0) |