ぼやく月報

全集本などに挿んである月報が面白い事は何度も書きました。

最近も愉快なのに出くわしました。昭和はじめ頃に出ていた「日本名著全集」に「書物愛」と題された月報が付いています。

滑稽本の巻では、出版社の色々な自慢やお願いが満載です。

「またしても(配本が)遅れましたが、総紙数千三百頁、その内容の凝り加減、これでは遅れるのも無理でないと思召さるる事と、出来て見てわれ乍ら驚いて居ります」

「お蔭様で(予約)会員は益々増加致しますが、まだ足りません。現在数二万七千五百人では、どうしても十呂盤(そろばん)がとれません。ゼヒとも三万にしていただき度いと念願に堪へません。三万に達すれば、そこでピッタリ締切って、どなたの、如何なる御縁故関係の御紹介でもお断り致します。どうぞ、三万に達せしめて下さい。もう少しのところです」選挙の立候補者みたいです。

「会費を生真面目に送って下さらぬ方のあるのには、一番閉口致します。そちらにしては高々一円七十二銭のことですが、こちらにしては其手数といひ、カードの整理といひ、とてもやりきれません。無精をなさらずに、当該事務の者をして、愉快に敏速に仕事の進行をさせるやうにして下さい」と滅ッ茶ぼやいています。無精はいけませんね。

「そこで困るのは発売禁止の懸念さるるものについてであります。例へば次回配本の「田舎源氏」の如き、どうかと心配して居りますが、会費さへお払込みおき下されば‥‥と思ひます。その辺御高察下すって、この事業を益々順調に向はしめて下さい」微妙な書き方ですね。「‥‥」の使い方が絶妙。たとえ発禁になってもこっそり送りますよ、という事かしら。ただし会費は払えよ、と釘刺すところは商売上手です。

出版社と読者の橋渡し役である月報の面目が躍如としています。


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2015年3月28日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:古本 文学全集

魅力的

所用で大阪古書会館へ。

その帰り、天神橋筋三丁目に開店されるご同業訪問。ご家族、バイトの人と協力しながら、開店予定日に向けて明るく元気に着々と準備されていました。

もう少しですので頑張ってください。

天神橋筋もいよいよ古本屋街といえるほどに密集度が高まりつつあります。アーケードの下、お天気の心配無しに古本屋回りが出来るのですから魅力的なスポットですね。




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2015年3月3日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:古本

悪夢二題

悪夢の映像でした。

台湾の航空機事故。

比喩的に言っているのではありません。実際に、私は悪夢として殆ど同じ映像の夢を何度も見ているからです。川に墜落するところまで同じです。私は川っ淵でそれを見ているのです。夢の中では脱出してくる人たちも大勢居たような気がします。それを祈ります。

もう一つのよく見る悪夢は、真っ黒の雲が手の届きそうなところまで降りてきて、それが竜巻になる夢です。それに追いかけられる。

良い夢の記憶はありません。残りは普通の夢。



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2015年2月4日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:雑感

代車の楽しみ

愛車を車検に持ち込みました。

商用車の1年毎の車検というのはなかなか厳しいです。

こんなに厳しいのは日本だけかと思ったら、イギリスやドイツなどは日本と同程度らしいです。

車大国のアメリカが全くの自己責任で、車検がありません。台数などから考えてそんな事やってられないのかも。

代車を運転するのは車検の毎回の楽しみです。

今回はニッサン「ノート」という車種。なかなか乗り心地は良いです。ガソリン燃費の良さがウリの車のようで、走行中の燃費がめまぐるしく表示されますので、眼を奪われて注意が殺がれるのではないか気になります。



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2015年1月9日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:

ツルツル

衆議院議員選挙。

ひときわ厳しい冷え込みの一日になりましたが、投票所には次々と御近所の善男善女が参詣、じゃない、投票に訪れていました。

二つ折りにしても、投票箱の中で自然に開くようになっていると言う投票用紙の手触りは、紙ではないみたい。プラスチックかなんかを薄く延ばした感じ。

この紙で本をこしらえたらさぞかしツルツルした本になりそうです。

てな事を考えながら、投票を済ませました。


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2014年12月14日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:身辺雑記

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