最後のお願い
用事で古書会館に朝から行き、その帰り、難波を通り抜けようとすると、警官の数が半端でありません。気を付けてそろそろ運転していますと、その訳が判りました。
最後のお願いなのです。橋本さんの最後のお願い。その演説も、まさに終わろうとしている時に出くわしてしまいました。ギャラリーは意外と少なめでした。
演説を締めくくった時も、拍手は拍子抜けするような少なさ。
明日の結果が予感されそうな感じでした。
私が参加できるのは、知事選だけ。大阪市民の人は一粒で二度おいしいわけです。
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2011年11月26日 | コメント/トラックバック(0) |
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お勧めです
世間では、司馬遼太郎の歴史小説が、ドラマ化されたりするので人気がありますが、一昔前は、大仏次郎の歴史読み物がかなりの読者をひきつけていました。
一連のフランスもの、例えば「ブゥランジェ将軍の悲劇」「ドレフュス事件」「地霊」などなど。大物は有名な「パリ燃ゆ」です。大変な資料の蓄積と読解の上に、想像力を羽ばたかせた、実に興味津々の読み物です。朝日新聞社の大仏次郎ノンフィクション全集版全3巻が注解も詳しくてお勧めです。
我が国の歴史に材をとった作品では、未完に終わりましたが、「天皇の世紀」がやはり力作でしょう。幕末の動乱を、綿密にかつ力強く描いて、読み応えあります。
何故か、古書価は廉いので、これを読まない手はないと思うのですが、いかがでしょうか。
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2011年11月20日 | コメント/トラックバック(0) |
昔の辞典は捨てがたい その3
この「家庭百科」はお気づきのように少し色っぽいのです。
「サイレン・ラヴ」なる項目があります。「正午のサイレン(號笛)を合図に、オフイス勤めの若い男女たちが、ビルヂングの食堂や喫茶店などでささやく恋のこと」と解説しています。モダンな感じが昭和初年代です。
そうかとおもえば「サッカリン」の項では「サッカリンは決して世間で思はれてゐるほど有毒なものではない、飲食物取締規則で菓子やジャムなどに使用することを禁じてゐるのは砂糖の消費税を得ること、砂糖工業の保護(中略)せるための政府の政策によるのである。」と政府批判のようなことを書いて硬骨ぶりも見せているのですが、そのあとに「隠語で、男女間の間の極めて濃厚なことを形容していふ。サッカリンはすてきに甘いから。」と、すぐにデレデレ調に戻るところが面白い。
「サーヴァー」では「英語ーテニス用語。最初に打出す組。又、女学生間の隠語で、愛する人。」などと耳よりの知識を授けてくれます。吉屋信子先生の女学生小説を読むときの参考になりそうです。
「実弾射撃」は「現金を以て相手を虜にし目的を達すること。選挙の時の買収等を指すのに用ひらる。」本来の意味の軍事用語的な解説が一切無いのがすごいと言えます。
続きます。
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2011年10月21日 | コメント/トラックバック(0) |