漱石鴎外龍之介
大正5年の今日12月12日に夏目漱石の葬儀が執り行われました。享年49歳ですから、今から考えるとその若さに驚きます。子供は大勢いましたが、まだまだ幼くもちろん孫はいませんでした。なんだか孫の10人もいそうなと思うほどその人物像は老成していました。
葬儀の受付に芥川龍之介が立っていて、その芥川に、葬儀に駆け付けた森鴎外が名刺を渡しています。名優が3人そろったみたいですね。6年後に鴎外が亡くなり、さらにその5年後に芥川も自殺してしまいます。つまりたった11年の間に3人の大作家が亡くなったわけです。
3人が3人とも死後に岩波書店から全集が相次いで(鴎外だけ少し遅れますが)出されます。何かすごい偶然ですね。
古本 買取 泉佐野市
タグ
マンとゲーテ
岩波文庫がトーマス・マンの「ファウストゥス博士」全3冊を復刊するという事で、話題になっています。古書価がかなり高くなっていたから朗報でしょう。と言っても今度のは3冊で3500円近くしますから、やはり高い感じです。新潮社の文学全集の1冊でも出ていましたが、こちらはある古書店さんの値段が4000円です。まあ、今は新刊の文庫本1冊が1000円前後が当たり前になっている時代ですから、復刊を買うのが一番いいかもしれません。すぐに品切れも考えられますから。
当店には在庫しているかいな、と倉庫のドイツ文学の文庫の棚を調べるとありましたが、ビニールコーティングされているので、ちょっと売り物になりにくいです。残念。その近所にゲーテの文庫本が並んでいたので、久しぶりに「イタリア紀行」岩波文庫全3冊、「詩と真実」同全4冊、エッカーマンの「ゲーテとの対話」同全3冊、などを手元に持ってきました。
ゲーテのえらそうな書きぶり、嫌いではありません。自伝の「詩と真実」の冒頭はこうです。「1749年8月28日、正午12点鐘と共に私はマイン河畔のフランクフルトでこの世に生まれた。星位は瑞相を示していた。太陽は処女宮の座に位しその日の最高点に立った。木星と金星は好意を以て、水星も反感を持たずに太陽を眺め、土星と火星は無関心の態度をとっていた。(後略)」
どうです、最高にえらそうでしょう。自分の生まれた時の星の位置を書くなんて、王侯貴族みたいですが、ゲーテは中産階級の生まれで、生涯、爵位などとは無縁でした。しかし王侯貴族との交わりは長く続きましたから、自然とそういう嗜好が身に着いたのでしょう。
上に挙げた3つはゲーテの多くの作品(対話も作品とすると)の中で、最も好ましく重要と私は思っています。と同時に品切れになりやすい作品達でもあります。
一度お手に取ってみてください。
古本 買取 泉佐野市
タグ
ハーン到着
昨日8月30日はラフカディオ・ハーンが運命の島根県松江に到着した日だそうです。1890年の事でした。135年前です。ここにセツさんが住み込み女中としてやって来ました。後に結婚します。
松江にはあまり長く住みませんでした。翌年11月には熊本の中学の英語教師として赴任します。それから神戸の新聞社に勤めたりして、1896年に東京に移って東京大学の英語教師になります。つまり漱石の前任者になるわけです。漱石も熊本で教えていますから、二人は縁が深いです。
ハーン、いや小泉八雲は「怪談」ばかりが有名になっていますが、日本の細やかな情緒をとらえた随筆も多く、連ドラもあるからこれからまた読まれることでしょう。この人、日本語のスピーキングはあまりうまくならなかったようです。その点、昨日書いたキーンさんとよく似ていますね。
古本 買取 阪南市
タグ
80年前
1945年、80年前の今日、マッカーサーが厚木に降り立ちました。日本側のお歴々が並んで待っているところからかなり離れた場所に着陸したそうです。警戒したんでしょうか。
あの不可思議なパイプ。印象的ですね。ゴッホもよく似たパイプをくわえた自画像を残しています。マッカーサーが引き連れてきた軍人の中にパワーズという人がいて、この人が歌舞伎の大ファンで、彼のおかげで歌舞伎演目の仇討ち物の上演禁止が早く解かれたそうです。
そしてキーンという通訳士官もごく短期間混じっていました。あのドナルド・キーンさんです。最終的に日本人になってしまいましたね。彼のサイン本を持っていましたが、カタカナで「ドナルド・キーン」と横書きで書いてありました。なんだかね。
古本 買取 阪南市
タグ
2025年8月30日 | コメント/トラックバック(0) |
名前が
今日はゲーテの誕生日です。1749年生まれですから生きていれば276歳ですね。正しくはヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテというらしいです。なんだかバッハとモーツアルトとカラヤンを足したみたいな名前で音楽的に贅沢な名前です。
ゲーテは八宗兼学で、絵画や色彩学、地学をはじめとする自然科学、政治、もちろん文学など、多くの分野で天才を発揮していますが、意外と音楽に関する分野では影が薄い。音楽好きではあったみたいでモーツアルトの才能を愛したり、ベートーヴェンに会ったりしていますが、自身が積極的に音楽にかかわったという話はあまり聞きません。
名前負けですね。
古本 買取 泉佐野市


