また安倍さん

昨日、安部公房さんのことを書きましたが、もう少し。



安倍さんは作家の中でもいち早くワープロで執筆した一人です。パソコン全盛以前に人気がありましたね。日本語ワード・プロセッサ、略してワープロ。つまりは電気タイプライターみたいなものでした。画面を見ながらタイピングして入力し、画面の中で校正やレイアウトが出来、それを紙の上に印字する。



つまり本の形の一歩手前までが家の中で実現できるわけです。年賀はがきを印刷したり、住所録を作ったりした思い出があります。しかしパソコンが段々と使いやすくなり、当初からワープロ機能がソフトとして載っているのが主流になると、あっという間にワープロの専用機は消えてしまいました。



安倍さんももう少し長生きされたら、必ずパソコンに移られたと思います。遺作がワープロのフロッピーに残されていた、という話を聞くと、ああ、と思います。今みたいなネット社会をご覧になったらどうだったでしょうか。



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