子供の名優

何気なくYouTubeの舞台関係のところを見ていると、日本こども歌舞伎まつりin小松の去年の舞台「勧進帳」が目につきました。勧進帳が好きなものですから、見ているとなかなか本格的です。松羽目の舞台に、若干の大人も混じっていますが、長唄連中、三味線、鳴り物とびっしりと並んでいます。



下手のお幕がさっと上がると、颯爽と富樫が番卒たちを引き連れて登場。音吐朗々と名乗りを上げます。多分小学生だと思うのですが、大人でもへどもどしそうな文語調のセリフをともかくつかえもせず連ねてゆくのに感心しました。



やがて花道に明かりが当たり義経の登場。なかなかの貴公子ぶりです。四天王に続いて弁慶がしずしずと現れます。この花道のやり取りはなかなかむつかしいもので、子供たちはそれでも精いっぱいの熱演。弁慶は腹から声を出そうと伸びあがるようなしぐさがけなげです。



一同が本舞台にかかり、ややあって有名な山伏問答になります。これがあの難しい仏教用語などもカットせず、原作そのままですからびっくりです。よく覚えたものです。とど、義経が番卒に止められて二つの勢力が舞台上で一触即発でにじり寄る場面は力がこもっていました。



富樫たちが引っ込んでからの義経主従の慰め合い、いたわり合いの場面はちゃんとそれらしい哀感が漂って見せてくれます。富樫が戻っての酒の饗応から、延年の舞、花道での弁慶のとび六法の引っ込みまで、見事に弁慶は舞ってくれました。



全編ほとんどカットなく、大歌舞伎の舞台さながらの演技には長唄、お囃子方共々感心しました。一度、YouTubeで見てあげてください。びっくりしますよ。



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