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2011年10月15日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:買取
甲子園球場の設計者は?その2
野田誠三さんは京都帝国大学工学部を卒業。阪神電鉄入社。甲子園球場の設計主任として指揮したとされてます。いわば球場の施主側の立場でです。
一方、施工側が大林組でして、そこに小田島さんが在籍していたわけです。
さて、問題の日記の冒頭に小田島さんは書いてます。
要点を整理して写します。「当時、野球熱が沸騰していて、京阪電鉄も寝屋川の運動場に、5万人収容程度の野球場建設の計画を持った。その設計施工を狙っていた大林組が、サービスとして係員を球場研究のためアメリカに出張させるとした。前に甲子園球場設計を担当した私に、そのお鉢が回ってきた」
この文章から考えると、甲子園球場の設計本体は小田島さんが受け持ち、野田さんは設計監理的な、管理者としての役割を果たしたのではないか。図面は小田島さんが引いたような気がします。甲子園球場に行けば何か、記録したような物が展示されているかもしれません。
甲子園球場史に小田島兵吉さんの名前をどこかに残しておきたい気がします。
それはさておき、このアメリカ訪問の赤ゲット旅行記。なかなかいろんな面で面白いのです。
以下次号
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2011年9月30日 | コメント/トラックバック(0) |
読まぬと大損 モーパッサン その2
旦那は借金を返すための借金、手形の書き換え、役所の後のバイト、帰ってからの筆耕の仕事。
奥さんは小間使いをクビにして何から何まで自分でする。屋根裏に引っ越して、重い水のあげおろしに、薔薇色だった爪を分厚く頑丈にしてゆきます。10年経ってやっと最後の1スーまで返し終えて、奥さん、気持ちの余裕を取り戻して公園をブラつきます。偶然に、首飾りを借りた友達を見かけて声をかけますが、奥さんが苦労のあまり老けたので友達は人違いと思います。
「まあ、なんてお変りになったの!」
「苦労したのです。あなたに借りた首飾りをなくして、その返済に」
「だって返していただきましたわ」
「気付かないのも当然ですわ。そっくりのダイヤの首飾りを見つけて買って、それをお返ししたのだから」
「………!」
「でも最近やっと全額返せたのです」
友達は奥さんの手を握り締めて言いました。
「まあ、どうしましょう!私のはガラスの偽物だったのよ、安物の!」
公園で出会ったのが幸か不幸か、微妙ですね。
外国文学、買取いたします。
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2011年9月25日 | コメント/トラックバック(0) |
九里丸、三亀松読みたいな。part2
さて、九里丸さんは大阪ミナミが地盤の東西屋さん(チンドン屋さん)の丹波屋栗丸の長男。商売敵のキタの東西屋さんが薩摩屋芋助といい、その娘に恋をします。ロミオとジュリエット。結局うまくゆきません。
即妙の話術がかわれて長じて吉本興業に加わってから、花月亭九里丸になります。お披露目の日、ジュリエットからも激励の花輪が届きます。名前ないけれどジュリエットかららしい。うれしく思います。
吉本の初代社長にかわいがられ、美人の恋人も紹介されたが、おもろい顔過ぎてと、結局逃げられました。ジュリエットに似た女だったので大ショック。気持も荒み、借金もかさんだ時に、社長が全部払ってくれた、そのおかげで死ぬ気になれて、薬を飲んだけれど結局喉をつぶしただけ。早口プラスつぶれた声で半分もお客にはわからないけども、愛嬌があって妙に人気が出ます。
そんな時、逃げた恋人が「あんたの子や」と言って、赤ん坊を押しつけてゆく。思い当たる節もある。
そのすぐ後に本当のジュリエットが「頼めた義理やないけど、この子、暫らく預かって。お父ちゃんのОK出るまで」と預けてゆく。花輪の恩義もあり、他人の赤ちゃんですが預かったが、何とその子はすぐに死んでしまいました。そして、九里丸の留守中にジュリエットが赤ちゃんを引き取りに来た際に、何もかも事情を知っている大家さんが、九里丸さんの子供をジュリエットに渡してしまいます。
後は次回に。
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2011年9月22日 | コメント/トラックバック(0) |