35年前
35年前の今日、昭和天皇が亡くなりました。何か月も前から重体が続いていました。初めて経験する天皇の死でした。
その日を境にテレビやラジオは追悼の音楽に満たされました。一番よく流れていたのがバーバーの「弦楽のためのアダージョ」だったと思います。歌舞音曲が自主規制されている中、西洋音楽であるこの曲や、ベートーヴェンの第3交響曲の第2楽章「葬送行進曲」が大手を振って、という表現は変ですが、マスコミ業界の暗黙の了解みたいな中で流されるのは少し違和感を覚えました。
作曲者のバーバーは葬式のための音楽ではない、と自分のこの曲の事を言っていたとのことですが、ケネディの葬儀の時にやたら流されたので、そうしたイメージが付いてしまったらしいです。つまり葬儀の時にかける流行音楽だったわけです。
日本独自の哀悼の音楽もありますが、知られていません。ドイツ人のお雇い外人が明治時代に作曲した「哀の極(かなしみのきわみ)」という曲です。昭和天皇の時にも奏されました。その時、初めて聴いてそれ以来聴いていません。
始終流すわけにもゆきませんからね。
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2025年1月7日 | コメント/トラックバック(0) |