あの時の記憶

1964年10月10日の東京の空は、前日までの雨が嘘のように晴れ渡り、抜けるような紺碧色だったそうです。私の家のテレビは白黒でしたからその色は分かりませんでしたが、代々木の国立競技場のトラックの上の黒々した建物の影からも、快晴であることはうかがえました。



黛敏郎の不可思議な梵鐘のような電子音楽で開会式が開始されたことはよく覚えています。今から考えるととても前衛的で大胆なことです。そのくせ、多くの鳩を放ったり、無数の風船を飛ばしたり、意外とローカルな運動会みたいな感じも残していました。実に絶妙なアンバランス。



しかし何より、各国の入場行進が良かったです。肌の色もいろいろ。目に鮮やかな民族衣装やおしゃれなデザインの服を着たアスリートたちは皆さん堂々と誇らしげで、今、この世界を形作っている世界の人達、国々というものを直感的に感じさせてくれました。



その行進もお国ぶりが出ていました。ぷらりぶらりと散歩しているみたいな国。しゃっちょこばって歩く国、にこやかな国、厳しい表情の国、胸ポケットから日本の小さな国旗を取り出して振る国、そしてひたすら真面目で悲壮なまで整然としていた日本。



ともかく、あのオリンピックは良かったです。今の子供達もそう思って、記憶にとどめてくれれば嬉しいのですが。



羽曳野市の古本買取は池崎書店にお任せください。



羽曳野市の古本出張買い取りサービスは、南大阪が地盤の池崎書店にどうかおまかせ下さい。お気軽にお電話、メール、FAXなどでご連絡下さい。年中無休。24時間受け付けています。お問い合わせは古本・古書買取直通ダイヤル090-3990-1086、または 買取のお問い合わせ もどうかご利用ください。何から何まで、買い取りします。何も捨てずに御連絡を。捨てたものがお宝だったことがよくあります。どんなに大量も少量も心から喜んで大歓迎。お引越しや生前整理、御遺品の整理も承ります。高価買取月間絶賛強力に実施中。



古本 買取 大阪

タグ

このページの先頭へ